米国経済

11/17米国小売売上高

本日は小売売上高が発表されました。回復の勢いが少し弱くなっていて先行きを懸念しています。

小売売上高とは?

まず、そもそも小売売上高をなぜ見るのか、というところから説明します。

米国の経済全体を見てみましょう。いわゆるGDPというやつです。これは個人消費、設備投資、政府支出、輸出と輸入にわけることができます。

  10 億ドル %
GDP 21,158 100.0
個人消費 14,395 68.0
設備投資 3,670 17.3
輸出 2,072 9.8
輸入 2,803 13.2
政府支出 3,825 18.1

経済全体に対して個人消費はなんと約7割を占めます。消費が増えたり減ったりすると米国の経済に大きな影響を与えます。

この個人消費を見る指標が小売売上高です。これは小売店で売れたモノの金額を表している指標です。

モノ消費は景気によってかなり左右されます。車やブランド品など高額商品は景気が悪くなれば売れなくなります。逆に景気がよくなればたくさんモノが売れます。これで個人消費の良し悪しを計るわけです

ちなみに、サービス消費が入っていないので個人消費全体を表しているわけではない点には注意が必要です。

ただ、通常サービスはあまり景気の良し悪しで増えたり減ったりしないと考えられているため、そこまで重要視されていません。

例えば、美容院で髪をきったり、インターネット接続もそうですね。これらは景気がいいからと言ってやめたりしませんよね?

もちろん景気によって増減する消費もありますが全体としてはモノ消費の方が景気に敏感だと言われています。

なので個人消費を見る上で小売売上高は重要な指標なのです。

前置きが長くなりました。それでは今月の小売売上高を見ていきたいと思います。

2020年10月の小売売上高

小売売上高の前月比は+0.3%でした。事前の市場予想が+0.5%でしたのでちょっと悪いですね。10月はコロナの感染再拡大し始めたくらいですからそれが影響した可能性が考えられます。

出典:Census Bureau

米国経済はコロナによって春頃に景気が大きく落ち込みました。今はそこから回復している最中です。

これはなぜかというとコロナで外出制限など経済活動をストップした後政府が失業保険等で失われた給料を補填されているからです。

加えて、今回のコロナ禍で失業したのは飲食業等の所得が高くない層の人たちに集中しています。

逆に所得の高い金融等は被害が少ないですし、ITなどコロナで恩恵を受けた人もいるので自動車や住宅等は比較的好調だったりします。

上のグラフにあるように、小売売上高の実額では既にコロナ前の水準を回復しています。つまり水準としてはいい状態なのです

ですが問題なのはその回復ペース。前月比で見ると前月の+1.6%から鈍化しています。つまり回復ペースが鈍ってきている可能性があります

出典:Census Bureau

品目別に見てみましょう。最近プラスが続いていた自動車が前月から低下しているのが気になりますね。衣類とかも今月は不調。一方で家電は今月盛り返しました。

新たな景気対策もまとまらない中で、コロナの感染も拡大しています。雇用に影響がでてくれば個人消費もさらに鈍化するでしょうし、少し心配です

今株価は何をやっても上がっていてどこまで上がるかよくわからない状態ですが、経済的にはコロナ感染拡大で厳しい状況にあるということを気をつけておいた方がいいですね。

まとめ

・小売売上高は予想を下回る結果

・景気対策がまとまらない中、コロナ感染再拡大は割と危険

・株価は絶好調だけど経済はけっこう気をつけた方がいい状態

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