米国経済

20年11月雇用統計の評価

11月の雇用者の増加数は+24.5人で予想+46.9万人を結果を下回る結果でした。失業率は6.7%で予想の6.8%よりも良いです。評価としては雇用者の増加数が予想を下回ったのは心配ですが、失業率は順調に低下しているのでそこまで悲観する数字でもないかなと思います。

マーケットでは大抵予想より多かったか少なかったかに反応します。ですが、経済状況を見るうえではきちんと数字自体をみる必要があります。

 

今月の雇用統計の評価

まずは、注目される雇用者の増加数をグラフで見てみましょう。

出典:労働省

増加数が鈍化しているのはちょっと心配ですね。

でもコロナ発生後は100万人単位で増減しているので正直これくらいのブレは誤差の範疇とも言えます。

リーマンショック後の不況でも1か月の労働者の減少幅は多くても10万人単位でしたが、4月は-2,000万人超でした。その後も数百万人単位で増減していますし、本当に異常事態ですね。

ちょっと気になったのが業種別の推移ですね。今は年末商戦時期なのに小売りがマイナスになっています。

出典:労働省

一方で輸送及び倉庫業が大幅にプラスになっています。おそらくこれはコロナで実店舗ではなくオンライン販売が中心になっていることが影響していると思います

テクニカルな話をすると小売業は季節調整でマイナスが大きくなっている部分がありそう

前月からの増減だとブレが大きいので、今のような状況の場合水準でみるとどれくらい回復したかイメージしやすいです。

出典:労働省

水準で見るとコロナ前の水準からは程遠い状況です。つまり景気は良くない状態ということです。

もう一つ重要な指標として失業率でも見てみましょう。こちらもコロナ前はまだまだ遠いです。

出典:労働省

雇用者の増加ペースは鈍化しましたが、一応予想の6.8%を下回る結果でした。これは悪くない結果と言えます

ちなみに水準自体もFRB高官たちの予想が年末7.6%程度なので想定よりも良い状況にあります。

冒頭説明した通り、雇用統計は米国経済の今後の消費を占う指標です。

その意味では、今見てきたような消費する人の頭数も重要ですが、一人一人のお財布事情も重要です。つまり賃金上昇率です。こちらも見ていきましょう。

出典:労働省

悪くない数字ですね。働ける人はちゃんと賃金が伸びていればその分消費も見込めるのでこちらもポジティブに評価できます。

まとめ

・雇用の状況はコロナ前と比べるとまだまだ弱い

・雇用者数増減の鈍化は年末商戦がオンライン販売中心になっている影響?

・失業率は既にFRBの予想を下回っていて回復ペースは悪くない

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