米国経済

脳死で米株インデックス投資はいいけど知っておくべきマクロデータ

インデックス投資をしている人なら誰でも「とりあえず米株のインデックス買っておけば間違いない」という言葉を聞いたことがあると思います。私も概ね賛成で米株を中心に投資しています。でもデータを確認してみると米国の経済が昔ほど強くないということは覚えておく必要があります

米株の過去のパフォーマンスはすごい

米株は超長期の目線で見るとほぼ一貫して上昇しています。下は1870年代からのS&P500の推移です。

出典:Robert Shiller

何も知らずに見たらバブル崩壊前のビットコインをイメージする人もいるのではないでしょうか。

2000年頃のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックの時に一時大きく下げてしますが、歴史の大きな流れではレンジに見えてしまうほど。

ただし、過去は過去。これまで上がってきたからといって将来も上がることを保証するわけではないです。

日本株をみればよくわかりますね。1989年以降のチャートを隠せばいかにも米株と同じように未来永劫上がるんじゃないかという気がしますが、実際はそんなことなくバブルが崩壊して長期低迷に陥ります。

出典:東証

米株に長期投資している理由言えますか?

「過去ずっと上がってきたから」、「みんなが言ってるから」以外の理由ならなんでもいいです。

我々インデックス投資家は長期投資が基本ですから、自分が投資を終えるまでに米株が全体として上がっているだろうという根拠があるはずです。

私も挙げればきりがないですが、一つだけ挙げるとしたら人口動態。なぜかと言うと将来を予測するデータで最も確度が高い情報だからです。

米国は向こう40年くらい人口が増える見通しです。出生率はそこまで急激に変わらないので相当な社会変化がないかぎりは実現する可能性が高いです。

米国は移民が多いので移民の数によって変わりますが、仮に移民がゼロでも微減に留まり、他のパターンはすべて人口増です。

出典:Census Breau

簡単に言えば、人口が増える→それだけ消費する人(需要)が増える→経済が拡大するという流れになります。

このサイクルが長期的に見込めるため、私は少し安心して米株に長期投資できるわけです。

※もちろん、これ以外にも様々な理由が考えられますし、大抵どれも間違ってないです。ここで言いたいのはちゃんと自分なりの見通しを持ったほうがいいよねってことなので深くは書いていません。

知っておいた方がいいこと①

ではどういう点に注意したらいいのでしょうか。これまで米国は経済規模でトップを独走してきました

世界で最も消費する国なので世界経済は米国を中心に回ってたといっても過言ではありません。

経済大国であるがゆえにヒト、モノ、カネが集まり、さらに米国が成長するといった好循環が生まれていました。

ただし、今それを脅かす国があります。中国です

そりゃ当たり前だろと思うかもしれませんが、一応データで確認してみましょう。

出典:IMF

IMFの経済(名目GDP)見通しです。中国が急激に追いついてきているのがわかります。2025年にはかなり差が縮まる見通しです。

このまま行けば2030年くらいには名目GDPでは中国が1位になる可能性は非常に高いです

つまりどういうことかと言うと、今までの米国一人勝ちの状態ではなくなるということです。

これは米国が覇権国になって以降初めて見られる現象ですので、どのような影響を及ぼすか未知数ですが、少なくとも過去とは違うことが起きるであろうことは覚えておいたほうがいいです。

ちなみにこういう視点から今の米中問題を見ると、将来の覇権国争いですので例え大統領がバイデンに変わったとしても基本的に中国にはそれなりの圧力をかけるだろうということが想像できます。

知っておいたほうがいいこと②

次は知っている人は少ないかもしれません。実は米国経済の実力は昔ほど高くないということです

潜在成長率という指標があります。簡単に言えば、コロナ禍とかリーマンショックとかが起きてない通常の状態での成長率です。つまり経済の実力を測るデータです。

潜在成長率は推計するのが難しく、色々とツッコミどころはあるのですが、OECDのデータをみてみましょう。

出典:OECD

米国の潜在成長率を見ると長期的に低下傾向にあることがわかります。

この原因は、技術革新が昔ほど起きていないことや高齢化による投資不足等が言われていますが、はっきりとはわかっていません。

但し、こうした経済の実力が低下しているということも抑えておくべきポイントです。

米株買って大丈夫なの?

ここまで見るとあたかも米国はもうダメなの?と思う方もいるんじゃないかって気がしてくる人もいると思いますが、あくまで昔の米国の状態と比べてという話です。

中国は成長していますが、人口は減少に転じていますし、政府がどのように動くか未知数なので世界的に米国から中国に投資先がどんどん移っていくとは考えづらいです。

また潜在成長率にしても米国だけの話ではなく、先程のグラフにあるように日本も欧州もみんな実力が低下しています。

米国は相対的に見ればまだまだ強い国なんです。だから私も投資は米国を中心に行っています。

でも今まで見てきたデータから、30年後には米国の立ち位置も少し変わっている可能性が高いです。

その時に株価がどうなっているかは誰にもわかりません。なので私は米国だけではなく、他の国を含めて世界株式にも投資するようにしています

短期的な話も重要ですが、こういう超長期のデータもたまに確認するといいと思います!

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