あっという間に12月ですね。今月の米国経済の注目ポイントと株価見通しをまとめました。
コロナの感染状況
11月は欧米の新型コロナ感染拡大が続き、フランスの夜間外出禁止をはじめ経済活動に再度制限がかかりました。
米国でも一部の州でバーの営業規制を始めるなど今の経済に打撃を与えそうな状況です。
コロナの感染状況は引き続き注意が必要です。
今くらいの感染抑制対策で済むようであれば大丈夫そうですが、春先と同じような経済全体を止めるような動きがでてこないか気にしておきましょう。
クリスマス商戦
コロナ感染拡大でロックダウンといえば春頃の急速な景気悪化がイメージされますが、現在景気はそこまで弱くなっていません。
ちょうど11月、12月はクリスマス商戦です。もちろん実店舗に足を運ぶ人は減少していますが、その代わりオンライン販売が増加します。
全米小売業協会がだしている今年のクリスマス商戦の見通しでは前年比+3.6~5.2%とけっこう好調に伸びると見られています。

外出できない分プレゼントにお金を回す人が増えているようですし、消費全体はそれなりに伸びそうですね。
株価の見通し
過去の例からすると12月は株価が上昇しやすいです。上昇する時は前月比で1.5~2.0%くらい上がっています。
しかも大統領選挙が終わり、不安要素は数ヶ月前よりも少なくなってきています。
不安材料といえば、現在のコロナ感染拡大ですが、ワクチン開発で良いニュースが出てきている中では、あまり売り材料にはならないでしょう。
株価はワクチンが普及した後の企業収益を見越して投資しているからです。
今月の株価見通しですが、何も無ければ月前半は上昇しそうです。クリスマスが近づくにつれて機関投資家が冬休みに入りますから、ポジションを一旦売却して少し調整する場面はあると思います。
敢えてリスクを挙げるとすれば今は地政学リスクでしょう。今は米国の政権交代期です。
なかなか大きな決断はしにくい時ですから不意打ちでテロなどあるかもしれません。
今投資家は高値に警戒していて売り場を探しているようにも見えますから大きな調整につながる可能性はあります。注意しておきましょう。