今回は私の情報収集の考え方というか情報の見極め方を書いていきます。ニュースやツイッターなどで流れてくる情報がどのように取捨選別してるか具体的に説明したいと思います。
裏付けをとる、確認する
基本中の基本にして一番大事なことです。意外と実行がめんどくさいのでやらない人が多いと思います。
例えば、米国株はずっと下がり続けてる、なんて情報を耳にしたとします。
そしたら実際に自分で「本当に米株って上がり続けてるのかな?」と確認してみるということです。
なぜそんなことをするかと言うと、嘘を見抜くためです。
米国株はわかりやすい例なので「米国株は下がり続けてる」とか言われてもすぐに「いやそんなことないでしょ」と気づくことができると思います。
が、ちょっと小難しい話の場合、権威がある人とかニュースが言っていたからと信じてしまいがちですが、一旦立ち止まってちゃんと確認することが大事です。
ちなみに、わかりやすく嘘を見抜くという表現を使いましたが、実際には「嘘は言っていないが真実でもない」という情報が非常に多いです。
例えば、スイングトレーダーがある株の買い予想を出している人がいるとします。

少し経つと「予想通り上がった!」とこんなチャートを紹介したとします。

一目瞭然だと思いますが、チャートのスケールが日足と5分足で全く違うわけです。上がっていることには変わりないですが、正しい認識ではないですよね。
こうやって大げさにやってみると誰でも気づきますが、割とだまされてしまっている例はツイッターとかでよく見ます。
・ニュースとかSNSの情報はできるだけ自分でデータ等を確認しよう!
情報発信者のポジションを把握する
これも重要です。世の中の情報にはほぼ全てポジショントークがあると思ってください。
個人的な意見ですが、私は中立な意見などなく、濃淡はあれど全てがポジショントークだと思って情報に接しています。
ポジションがあるということは悪いことではありません。重要なのは、どういうポジションを持った情報なのかということを理解してその情報を扱うかです。
情報元の属性を考えるには、その人(企業)の利益は何か、ということを考えることです。
投資家にとって一番わかりやすいポジショントークは証券会社や銀行の営業マンでしょうか。
彼らの利益になる行為は、投資商品を売ることです。従って、自社の金融商品以外は勧めないでしょうし、そもそも投資をしないという選択肢を提示する動機は少ないでしょう。
なので彼らの発する情報には「自社商品を勧める」、「投資を止める」ということについての情報は少ないだろうなと思いながら聞く必要があります。
こういう情報の聞き方をするとどういうメリットがあるのでしょうか。想像しやすいのが先程と同じで騙されたり、のせられたりして不要な投資を行いにくくなることです。
ポジションを把握するもう一つのメリットは、次に聞くべき情報がなにかアタリがつくということです。
今の例で言えば、「自社商品に縛られてない個人投資家や独立系FPの話を聞こう」、「投資をあえてやらないって人はどんな意見かな?」と次の行動を考えることができます。
・情報には大体ポジショントークが含まれる
・情報発信者がどんな立場の人でどういう利益があるのか考えてみよう
さて、少し練習してみましょう。実はちょうどいい材料があります。それは今読んでいるこのブログです。
ブログを書いている人の利益とは何でしょうか。ちょっと考えてみてくださいね。
ブログは、広告収入だったり、自分のコンテンツを販売することが考えられます。それにはアクセスが必要ですね。
※もちろん純粋な情報提供者も世の中にはいると思います。ただ、全員がそうではなないのでちょっと疑ってみることが重要です。
つまり、このブログには、「アクセスを集めるために目に付きやすいようなおおげさな表現を使っているかもしれない」、「自分の商品に都合のいい情報を流しているかもしれない」というポジショントークが含まれる可能性があると思って内容を読むといいと思います。
知識をつける
これは地道で面倒くさいのですが、重要なので言及しておきます。
ここまでご覧になってこう思われた方もいると思います。
そうですよね。特に知識ゼロから投資を始めた初心者の方に小難しい数式を使った話や金融の仕組み上の間違いを指摘しろといっても無理な話です。
なので私は、金融経済の基礎的な理論を勉強した方がいいと思っています。
難しく考える必要はないですし、少しずつでもいいと思います。私も今も勉強中ですが、最初はかなり苦労しました。
このブログは自分の頭の整理の意味もありますが、「勉強したいけど本を買ってもよくわからない…」という方の手助けになるかもしれないと思って書いていたりします。
勉強はすぐ明日の利益に繋がるわけではないですが、変な情報に踊らされて将来損する可能性を低くしてくれると思っています。
色々な情報に惑わされない投資家になれるよう勉強していきましょう!